い~でんたるへるす

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電動歯ブラシ

最近、テレビ、雑誌や新聞などで「歯医者さんがすすめる~」という宣伝をよく耳にします。家電屋さんでも「電動歯ブラシコーナー」も大きく扱われるようになりました。初期の「電動歯ブラシ」は手が不自由な方に対して開発された商品でしたが、「楽で時間短縮できる」という点から一般に普及してきました。今回は電動歯ブラシの主流である「音波歯ブラシ」を中心にご紹介します。

1.音波・超音波とは?

現在の電動歯ブラシは主に音波または超音波歯ブラシに分類されます。「音波」は振動により物と物が接触した時に発生する音のことをさし、音として人間に聞こえる範囲である16~2万Hz(Hzは1秒間の振動数) が「音波」であり、「超音波」では振動数が2万Hz以上で人間の耳では聞き取れません。音波ブラシにはリニアモーターが、また超音波ブラシには超音波発生 装置がそれぞれ歯ブラシのヘッド部に搭載されており、お口の水分で振動を発生させています。

2.音波・超音波歯ブラシの違いは?

音波歯ブラシ(振動数は200~300Hz)は、従来型の電動ブラシと同じ原理(回転運動や前後運動)で機械的に歯垢を取り除くものですが、音波の高速振動によりブラシの毛先が接していない周囲2mmの部分まで汚れを落とすことができるとされています。また音波が口の中の細菌に直接作用して、頑固な細菌のつながり(連鎖)を破壊します。一方。超音波歯ブラシ(振動数は160万Hz)も、歯と細菌のつながりを弱め、頑固な細菌の連鎖を破壊するという点は、音波歯ブラシと同じです。しかし、歯垢の一成分である不溶性グルカン(むし歯菌が作り出す非常に粘着性が高い物質であり、歯に強固に付着し、細菌を歯面に付着させやすくするもの)も破壊されるという点が音波歯ブラシとの違いです。

3.電動歯ブラシの選び方のポイント

  1. 高機能のものを選ぶ
    安価なものは、それなりと心得てください。選ぶのであれば、下表にあるような高機能(価格の目安は7~8000円以上)のものにしましょう。商品の特長はメーカーのホームページなどでよく調べてみましょう。
  2. 替えのヘッドが入手しやすいものを選ぶ
    歯ブラシのヘッド交換は多くのものが2~3ヶ月おきです。歯ブラシヘッドは消耗品ですので、ランニングコストも考慮して商品を選びましょう。なお、毛先が開いたまま使用していると、清掃能力が極端に低下します。
主な電動歯ブラシ
2013年7月現在
種類 超音波式 音波式 音波式 音波式 音波式
メーカー 東レアイリーブ フィリップス パナソニック P&G オムロン
品名 ウルティマ※ ソニッケア ドルツ ブラウンオーラルA メディクリーン
替えブラシの価格 3本売り1,260円
(1本あたり420円)
1本3,150円 2本売り900円
(1本あたり450円)
2本売り2,100円
(1本あたり1,050円)
2本売り630円
(1本あたり315円)
替えブラシの交換時期(目安) 毎月 3ヵ月 3ヵ月 3~4ヵ月
(ブラシの毛先の色が変わる)
毛先が開いたら
重さ 85g 136.5g 120g 173g 62g
歯みがき剤の使用 好みのものを適量 つけてもつけなくても良 使う場合には米粒大 米粒代程度の極少量
歯磨剤が多く含まれている特殊なものは避ける
適量つける
歯みがき圧 100~200g 75~100g 100g 100~200g 100g
舌ブラシ なし なし あり あり なし
その他の機能     押しあて過ぎ防止機能付 押し付け防止センサー付  
  • ※ウルティマは生産終了

電動歯ブラシの使用法

  1. 機種によって使い方が違います
     電動歯ブラシの種類によっても、使用方法が異なります。音波歯ブラシでは基本的には手でみがく時のように歯ブラシを大きく動かすことなく、歯ブラシをとめる、または微動させながら、順々に歯を清掃していきます。
  2. 鏡をよく見ましょう
    いずれの電動歯ブラシでも、歯の面にきちんと歯ブラシの毛先が触れていないと歯垢は取り除けません。電動歯ブラシの毛先の位置を鏡で確認しながら、歯垢を除去しましょう。これは、通常の歯ブラシでも同じことです。まずは、きちんと歯垢がとれるような方法を通常の歯ブラシで体得されたあと、電動歯ブラシを使うようにしましょう。
  3. 歯磨き粉は使いません
     基本的には歯磨き粉は使用しません。もし使用するのであれば、低研磨性(研磨剤が少ないもの)のペースト、もしくはジェルタイプを使用します。どうしてもタバコのヤニや茶渋が気になる場合には、電動歯ブラシでお手入れした後、ステイン除去用の歯磨き粉を通常の歯ブラシにつけて落としましょう。研磨性の高い歯磨き粉を電動歯ブラシに使用すると歯の表面を傷つけてしまう可能性があります。
  4. 歯間清掃は必須です
    どんなに高機能の電動歯ブラシを使っても、歯と歯の間の歯垢は除去しきれません。(歯垢除去率:通常の歯ブラシは約60%、電動歯ブラシは70%、これらに歯間清掃を加えると95%)必ず歯間ブラシやフロスは使いましょう。
    • *: 山本昇ほか 「歯間空隙の清掃について」日歯周誌 14, 41-47, 1972 より引用・改変
  5. ポケットドルツについて
    高機能のものとは異なり、音波の振動数が小さいため、通常の歯ブラシと同じようにブラッシングする必要があります。したがって、電動歯ブラシに大きな期待をもっている方には、少し物足りなく感じるかもしれません。外出先や会社の昼休みに気楽に使うには、向いているでしょう。

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