歯の治療

歯の治療は、通常すべて保険で受けることができます。
ただし、歯並びを治すための歯列矯正など保険で認められていない方法を希望したり、14カラットを超える金など保険で認められていない材料を使ったときは自費診療となります。
このほか金属床の総義歯については、保険診療の費用と自費診療の費用との差額だけを負担すればよい場合があります。いずれにしても、治療に入る前に歯科医によく聞いて、後でトラブルの起こらないようにしてください。

クラウン・ブリッジ維持管理料

インレーを除く金属歯冠修復、レジン前装冠、ジャケット冠、ブリッジなどを保険で治療した場合、治療費にクラウン・ブリッジ維持管理料をプラスするところがあります。その場合、もし2年以内にこわれたりして新しくつくり直すときは、その部分の検査費、製作費、装着費は無料となります。(初診料やその他の治療費は除く。また6歳未満の乳幼児や訪問診療の方は対象外)

なお、同管理料をプラスされない場合では、2年以内のつくり直しに対し、検査費、製作費、装着費が通常の7割の料金となります。

保険でできる治療の範囲と内容
充てん 金属歯冠修復(インレーなど)
虫歯の穴をきれいにし、セメントや硬質レジンなどをつめてもとの形に修復する方法
歯を削り、その型をとって模型上でつめものを作ってもとの形に修復する方法
〔セラミック、金合金や白金加金などは自費診療。ただし前歯部に金合金、白金加金を用いた場合、差額だけ負担〕
レジン前装金属冠 ジャケット冠

前歯の虫喰いの部分が大きくて、充てんやインレーでは回復できない場合、硬質レジンで歯冠修復物の表面を覆う方法

〔メタルボンド、ポーセレン(金属に陶材を焼き付けたもの)、臼歯の硬質レジン前装冠などは自費診療〕

前歯と小臼歯に用いられ、天然の歯に類似した色調をもつレジンだけで歯冠部の全表面を覆う方法

〔ポーセレン、ガラスセラミックは自費診療〕

ブリッジ 有床義歯(入れ歯)
なくなった歯に隣接する歯を削ってかぶせ、それを土台に人工の歯を固定装着する方法。
〔金合金や白金加金、メタルボンド、ポーセレン硬質レジン前装冠(臼歯の場合)は自費診療〕
とりはずしのできる入れ歯。部分的に歯がない場合の部分義歯と、歯が全部ない場合の総義歯とがある。
〔全体の構造を金属でつくる場合。クラスプは、14カラットを超える金合金や白金加金、また歯に固定する装置の種類により自費診療になる。ただし、金属床による総義歯は差額だけ負担可能〕