健康保険料率および介護保険料率の改定について(公告501号)
2014年2月18日
日本アイ・ビー・エム健康保険組合理事長 藤倉 貴克
公告 第501号
健康保険料率および介護保険料率の改定について
日本アイ・ビー・エム健康保険組合は、国が指定するクオリティを満たす医療を、一定の個人負担割合でご利用いただくための健康保険事業を運営しています。
みなさまとそのご家族が健康であることは、そのこと自体がもたらす価値はもちろんのこと、みなさまの職務での生産性向上と能力発揮を通じて会社のビジネス全般の発展を支えるという重要な価値の基盤ともなっています。働く自分自身、あるいは配偶者やご家族の健康状態に不安がある状態では業務に十分集中できないことを思うと、健康であることの意味、価値をあらためて実感いただけることでしょう。
しかしその一方で、当健保組合での就労人口の平均年齢は年々上昇を続け、高齢化に伴ない、心臓病、がん、糖尿病、肺疾患、うつ病などの罹患が増加、これら疾患の診察・治療の機会が増え続けているという現実があります。
ご家族の方も含め当健保加入者全体の平均年齢は、過去10年以上にわたり顕著な上昇を示し、その結果従来に比べ医療機関利用の頻度が増大、診療単価は高額化するという傾向が続いています。こうした高齢化による医療費増大は、当健保組合のみにみられる問題ではなく、他の健保組合も深刻な運営課題として直面しており、今や健康保険機関すべてが取り組むべき社会的規模の課題となっています。
こうした変化に際し、日本アイ・ビー・エム健康保険組合は「加入者とご家族のみなさまに必要な医療と健康支援を提供する」という基本使命の継続的な実現のため、2014年2月14日(金)に「第147回組合会」を開催し、下記のとおり健康保険料率および介護保険料率の引き上げを行うことを決議しました。
保険料率引き上げのみにとどまらず、当健保組合では、より質の高いヘルスケアのあり方を追求し、効果的データ分析や信頼性実証に基づいた疾病予防・早期発見の施策、健康支援の各種プログラムのご提供などを通じ、より一層の医療費抑制、削減の努力を続けます。
みなさまからの声を広く集めながら運営される健保組合であることを意図していますので、今後の疾病予防策や健康増進策の展開について、効果的なアイデアやご要望などがございましたら、当健保組合へご提案をいただきたいと思います。
なお、今般の保険料率改定に関するご意見、ご質問につきましては、下記「WEBでのお問い合わせ」までご連絡くださるようお願いいたします。
https://www.ibmjapankenpo.com/inquiry/web_inquiry.php
<新保険料率の詳細>
2014年3月付で、1)健康保険料率を標準報酬月額の7.10%から8.00%に、また 2)介護保険料率を0.90%から1.00%にそれぞれ引き上げます。
なお、健康保険料の新料率となる8.00%は、同業界内の健保組合平均よりも低い保険料率水準を維持しています
記
健康保険 ・・・健康保険料は事業主(会社)と被保険者(社員)の両者で合計保険料率を負担します。
(40歳以上の被保険者にのみ適用される保険料負担です)
<補足>
健康保険組合では、正式に保険料率を表記する際、%(パーセント)表記ではなく、1/1000単位(‰ = パーミル)での表記を通例として用います。
(現行:事業主41.3/1000、被保険者29.7/1000)
(現行:事業主4.5/1000、被保険者4.5/1000)
以上