治療法
応急処置
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First Aid
Q1 急に歯が痛み出したときは?
A すぐに歯科医院へ行けない場合は、次のような応急処置をします。
01
痛い歯をみつけて、食べカスを取ります。
うがいをするか、歯ブラシで軽くこすります。この時、爪楊枝で突っつくと痛みがよけいひどくなることがあります。02
まだ痛いようならば、市販の今治水をつけるか、正露丸を詰めます。
正露丸の主成分はクレオソートであり、鎮痛作用があります。03
それでもまだ痛いようならば、頬全体を冷たいタオルで冷やします。
04
手のツボ「合谷(ごうこく)」を、もむ。
痛い側の手の親指と、人指し指の付け根にある合谷というツボを刺激すると、歯の痛みがおさまります。
合谷の反対側、手の平に裏合谷があるので、もう一方の手の親指と人指し指ではさむようにもみます。05
市販の鎮痛薬を飲みます。
最後の手段として、市販の鎮痛薬を飲みます。
痛みが一時的におさまっても、早急に歯科医院へ行きましょう。
Q2 歯の詰め物が取れてしまった時は?
A歯の詰め物が取れてしまった時には、歯科医院で詰め直してもらいます。
金属の詰め物の場合には、もう一度セメントでつけ直せることがありますので、捨てずに持って行きましょう。
また治療途中の歯(仮歯)は、非常に取れやすいものですが、取れても決して市販の瞬間接着材で付けないでください。
Q3 歯が折れた時は?
A 外傷により歯が破折した時(歯が折れた時)はすぐに歯科に行きましょう。
この際、折れた歯の部分が見つかった場合は、持参してください。折れた部位を推定することができるからです。
また、折れた歯をそのままつけ直せる場合もあります。
Q4 歯が抜け落ちた時は?
A 外傷により歯が抜け落ちた時(完全脱臼)は、その歯を拾ってすぐに歯科に行きましょう。
場合によっては抜け落ちた歯を元の位置に戻す(歯の再植)ことができます。
抜けた歯は軽く汚れを落として(強くこすらず)、歯が乾燥しないように水を含んだガーゼなどに包むか、牛乳に入れて持っていきます。
歯が抜けてから30分以内(遅くとも2時間以内)に歯科医院へ行きましょう。
Q5 抜歯後、血がなかなか止まらない時は?
A 歯を抜いた後の出血は、唾液が血に混じってかなりの量に見えることがあります。
もし、湧き出るように血が出ていたら要注意。すぐに歯科医院に電話して指示を受けてください。
また、糖尿病、出血性の病気、心臓病などがあれば抜歯前に主治医(内科医)と相談してください。大きな出血を防ぐための処置が必要となる場合があります。
血がにじむように出る程度ならば、自宅で応急手当てをすれば止めることができます。止血のための応急処置は、まず出血部分を押さえることが一番です。
滅菌ガーゼを小さくたたんで出血しているところに当てて、20~30分間噛んで押さえます。これで大抵は止血しますが、これでも止まらない場合は歯科医院へ行きましょう。