家庭のストレス・マネジメント
育児の不安解消(思春期編) 脳の発達
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脳神経細胞の成長
思春期の脳は、成人の脳になるため、成長の途中段階にあります。
脳内では、@髄鞘化、A新しい脳細胞同士の連結、B刈り込みが猛スピードで行われています。
@ 神経細胞の髄鞘化
大人の神経細胞の軸索は、髄鞘という膜で覆われていますが、出生時の神経細胞の軸索には髄鞘がありません。髄鞘を持つ神経線維は髄鞘のない神経線維に比べて非常に速い速度で情報を伝達できます。したがって、髄鞘化は脳の発達にとって重要な意味を持っています。一般に髄鞘化が完成すると、その脳領域は充分に機能するようになると考えられているのです。
神経細胞の成長
神経細胞の成長
A 新しい脳細胞同士の連結
脳の神経繊維は、刺激の度合に応じて、活発に入力と出力の枝を伸ばし、あちこちで、シナプスという中継基地をを作りながら、回路網を張り巡らせていきます。このように、1つの細胞が他の数十の細胞と連結形成をしていくという成長のピークは男子で11歳、女子で12歳半といわれます。
B刈り込み
この時期、新しい回路の形成が行われると同時に、必要の無い連結の刈り込みも激しく行われます。1年に0.7%の割合で連結が減少し、20代始めには刈り込みが終了します。
回路の刈り込み