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治療法
メインテナンスの
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The importance of maintenance

「メインテナンス」を忘れずに!

ここでは治療後のメインテナンスについて説明します。
数ヶ月から1年以上にわたって、治療のために歯科医院へ通い続けて、ようやく治療も終了となると、誰もがほっとするものです。
仕事が忙しくて治療を中断したままの方もいるのではないでしょうか?
継続して通院する努力は大変なものですが、治療が終了してもここで安心してはいけません。
お口の中は、「メインテナンスフリー」というわけにはいきませんので、歯科医院のブラッシング指導で教えてもらった方法を毎日実践することが重要です。

メインテナンスの目的

メインテナンスとは、「治療によって得られたお口の健康な状態を持続させ、再発を防止すること」を目的としています。
毎日各自が行っている歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使ったパーソナルプラークコントロール(セルフケア)が重要なのは当然ですが、このパーソナルプラークコントロールで及ばない部分を、定期的なプロフェッショナルプラークコントロール(プロフェッショナルケア)で補ってあげるのがメインテナンスです。

メインテナンスの目的

セルフケアの注意点

治療期間中は、清掃状況をチェックされるので一生懸命ブラッシングを行いますが、治療が終了するとサボリ気味になるのが常です。 むし歯や歯周病はいわゆる生活習慣病ですから、日頃の生活習慣(ブラッシング習慣)が大切です。
食後に必ずブラッシングをするのが難しい方は、1日1回は時間をかけてブラッシングをしましょう。
夜寝る前のブラッシングが一番効果的であり、夜寝る前が最も時間を取りやすいでしょう。 長続きさせるコツは、テレビを見ながら、あるいは新聞を読みながらブラッシングをする「ながらみがき」をすることです。
洗面所で歯ブラシを口にくわえて、長い時間をかけてブラッシングをするのは至難の業です。無理なく続ける方法を各自が工夫しましょう。

また、デンタルフロスや歯間ブラシといった歯間清掃用具が必須であると分かっていても、継続して使用することが難しいようです。 大抵の人は、手持ちの道具がなくなると使用しなくなるようです。
最初は多めに購入して一生懸命使い続けていると習慣になり、使わないと気がすまないようになります。

セルフケアの注意点

メインテナンスの間隔は?

主にむし歯の治療を受けていた方で歯肉に問題がない場合は、6ヶ月に1回のメインテナンスを受けましょう。 一方、歯周病の治療を受けていた方は、もう少し短い間隔でメインテナンスを受けましょう。
歯周ポケット内の歯周病原菌である細菌(グラム陰性菌群)は、処置をした後12~16週で、元の細菌叢に戻る傾向があります。 そこで細菌の量が悪影響を起こし出す前に、プロフェッショナルプラークコントロールを行う必要があります。

歯周病の再発を予防するために、各自のお口の状況に応じたメインテナンスプログラムを決定します。 このメインテナンスプログラムに沿ってリコール(次回来院日)が指定されます。 この間隔は基本的に3ヶ月とされていますが、再評価したデータやパーソナルプラークコントロールの程度により、短くなったり、徐々に延ばされたりします。

図に示すように、リコールでのメインテナンスを定期的に行わないと、確実に歯周病が進行したり、再発してしまいます(図の青い部分が危険ゾーン)。 リコールの時期に合わせて積極的に健診の予約を取りましょう。

メインテナンスの間隔

ラタイチャークより引用