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プラークコントロール
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Basis of brushing

歯ブラシの持ち方

基本は、鉛筆で字を書く時と同じペングリップです。グー握り(パームグリップ)で持つと、ブラッシング時に力が入り過ぎてしまいます。ペングリップだと力をコントロールしやすく、また毛先を器用に動かすことができます。

歯ブラシの持ち方

ブラッシング方法

順番を決めて、みがき残しのないように。

奥歯の一番うしろ側、外側(頬や唇側)、内側(口蓋や舌側)を上下、左右一筆書きのように順番に進めるとみがき残しを防げます。また、自分の癖で一番みがき残してしまうところから先にブラッシングするのも一法です。

歯ブラシの持ち方

歯ブラシの当て方、動かし方

①前歯の表側・奥歯の外側

前歯から奥歯にかけての同部分は、歯ブラシを歯並びに対して平行にして、毛先を歯と歯肉の境目の根元の部分に当てます。そして、歯と歯の間に毛先が入り込む程度に圧をかけて、小刻みに歯ブラシを振動させて、1本1本歯をみがいていきます。

①歯と歯肉の境目

②奥歯の内側

歯ブラシを歯並びに対してなるべく平行かやや斜めにして、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目の根元にあてて、小刻みに振動させながら、1本1本歯をみがいていきます。

②歯と歯のあいだ

③前歯の裏側

歯と頬のあいだにスペースが少ないため、歯ブラシのヘッドが届かないケースが多いようです。口を大きく開けず、頬をゆるめた状態で歯ブラシをアプローチさせましょう。

利き手側の奥歯の内

④奥歯のかみあわせの溝

かみあわせの面は、毛先を直角にあて、溝に軽く押し当てて小刻みに往復運動させて歯垢をおとします。

利き手側の奥歯の内

みがき残しやすいポイントは?

  • 01

    利き手側の前歯から糸切り歯(犬歯)あたりの表側
    歯ブラシを持ち替える時にスキップしやすい部分なので、注意しましょう。また、下の前歯は口唇が邪魔をして毛先が歯の根元に当たりづらいことがあります。唇の力が入りやすい人は、指で唇を引っ張り、鏡で確認しながら根元をみがきましょう。下あごを前に出すとみがきやすくなります。

  • 02

    利き手側の奥歯の内側
    利き手側の上下の奥歯の内側は、かなり意識をしないと歯ブラシの毛先を当てることが難しい部分です。ペングリップで歯ブラシを持ち、ハンドルが反対側の犬歯の位置に来るよう角度をつけましょう。その時に顔を利き手方向に向けるとみがきやすくなります。

  • 03

    一番奥歯の外側から後ろ側
    歯と頬のあいだにスペースが少ないため、歯ブラシのヘッドが届かないケースが多いようです。口を大きく開けず、頬をゆるめた状態で歯ブラシをアプローチさせましょう。

  • 04

    前歯の裏側
    上の前歯は空気の通り道で一番乾燥しやすく歯垢がこびりつきやすい部分、また下の前歯は唾液腺の影響で歯石がつきやすい部分です。歯ブラシを縦に持ち、歯ブラシのつま先やかかとを歯と歯肉の境目に当てて、一本ずつ丁寧にブラッシングしましょう。

歯みがきが終わったら、舌の先で歯をむらなくさわり、ぬめりが残っていないか確認します。

部分ブラシを活用しましょう

部分ブラシ(ワンタフトブラシ、チップブラシ、ポイントブラシ等の名称で販売されています)は、歯と歯肉の境目、歯と歯の間を限局的かつ効果的にみがくことができます。また歯並びが悪いところや生えかかりの親知らず、一番奥歯の後ろなどの歯垢除去にも効果的です。

チップブラシを活用しましょう

チップブラシの活用

よく見ること、
ブラッシング能力向上の秘訣です

漫然と歯ブラシを動かすのではなく、歯のどこに歯ブラシの毛先が当たっているのか、目で確認することはとても大切なことです。明るい照明のもと、鏡に近づくか手鏡を持ってブラッシングしましょう。歯ブラシを持っていない手の指で唇や頬を引っ張ると、いつも見えていないところがよく見えてきます。

鏡を見てブラッシング

鏡を見てブラッシング

定期的にチェックを

歯の形や歯並びなどお口の中の状態は人によって様々です。また気を付けていても、みがき残しが出てしまうことがあります。定期的に歯科医師や歯科衛生士にチェックしてもらい、ご自身のお口の状況に合わせたガイドを受けましょう。

よく見ること、ブラッシング能力向上の秘訣です