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プラークコントロール
ブラッシングの
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Timing of brushing

いつブラッシングしたらよいのでしょうか?

食事するたびに歯に歯垢が付着するため、毎食後にブラッシングするのが理想です。ただ、1日1回念入りにブラッシングをすれば、24時間は細菌の繁殖を防ぐことができるといわれています。
特に就寝中は唾液の分泌量も減り、口の中の細菌が増殖しやすい時間帯なので、夕食後から就寝前にかけてのブラッシングは時間をかけて丁寧に行いましょう。

ブラッシングのタイミング

なぜ、寝る前のブラッシングが
重要なのでしょう?

寝ている間は、睡液の分泌が昼間に比べ大変少なくなるからです。
唾液は細菌が出した酸(むし歯の原因)や毒素・酵素(歯周病の原因)を希釈する作用を持つので、ふだんは少々ブラッシングがおろそかになっても、急にむし歯や歯周病になったりしません。ところが寝る前に歯垢が残っていると、酸や毒素・酵素が希釈されずに一方的に破壊的な作用が進み、むし歯や歯周病が重症化しやすくなってしまうのです。よく、朝1回それも朝食前だけしか歯みがきをしていない方がいらっしゃいますが、これでは後の祭り。歯周病の予防にまったく効果がないことが日本アイ・ビー・エムの統計調査からも分かっています。

なぜ、寝る前のブラッシングが重要なのでしょう?

食べてすぐに歯みがきして良いのでしょうか?

最近は、「食後すぐに歯みがきをしない方が良い」というようなことを聞くこともあるかと思います。これは食品中の酸が歯を溶かすので、食後すぐに歯をみがくと歯が削れてしまう(酸蝕症)という考えによるものです。現実的には、食後30分以上経過してから歯みがきを行うというのは難しいでしょう。お酢や柑橘系等の酸性食品を多く摂る傾向にある人は、これらの食品の摂りすぎや直後の頻繁な歯みがきには注意しましょう。

ながらみがきで習慣化を!

ながらみがきが長続きのコツです。
夕食後テレビを見ながら、新聞を読みながら、音楽を聴きながら、そしてお風呂で湯舟につかりながらといった「ながらみがき」がおすすめです。
ただし、最初は鏡を見ながらブラッシング方法を練習し、慣れてきたら「ながらみがき」に移りましょう。
また時々鏡を見て、自分のブラッシング法に癖が出ていないか確認することも大切です。

  • テレビを見ながら

    テレビを見ながら

  • 新聞を読みながら

    新聞を読みながら

  • お風呂にはいりながら

    お風呂にはいりながら

  • 時々鏡をよくみて自分のブラッシング方法をチェックしましょう。

    時々鏡をよくみて自分のブラッシング方法をチェックしましょう。