歯周病
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Risk factor of periodontal disease
歯周病と全身疾患
歯周病の原因は細菌の塊であるプラーク(歯垢)ですが、歯周ポケットの中では細菌と宿主(自分の体)の果てしない戦いが繰り広げられています。最近の報告では、全身疾患や全身状態が宿主の免疫力(細菌と戦う力)に少なからず影響することが分かってきました。つまり、免疫力を弱めるような全身疾患や生活習慣が歯周病のリスクファクター(危険因子)となりうるということです。
図1のグラフは、歯周病に影響を与える全身疾患、全身状態のオッズ比を示したものです。具体的には「タバコを吸う人は吸わない人よりも2.1~4.7倍も歯周病にかかりやすい」というように読みます。歯周病のリスクファクターとしては糖尿病、タバコ、ストレスの他に、骨粗しょう症、肥満なども報告されています。

図 オッズ比
歯周病のリスクファクターと歯肉付着部崩壊のオッズ比
(Gencoら、1994年)
歯周病がリスクファクター!
逆に、歯周病が全身疾患のリスクファクターになることも最近の研究から分かってきました。以下に挙げる疾患は、歯周病がリスクファクターになる可能性のあるものです。
歯周病と全身疾患が深く関連していることが分かってきた現在、「歯も体も丈夫」が一番です。お口の病気であるむし歯や歯周病は、正しい知識と毎日のちょっとした努力で簡単に予防できます。まずは「お口の健康づくり」から始めてみましょう!
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心臓血管疾患
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感染性心内膜炎
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低体重児早産
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糖尿病
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肺炎
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骨粗鬆症など