ポイント
セルフチェック
1. 乳幼児期の発達
- 子どもの発達
- 発達の個人差
2. 脳の発達
- 脳神経細胞の成長
- 脳機能の発達
3. 心の発達
- 愛着の形成
- 社会性の発達
4. 体の発達
- 視覚・聴覚・体性感覚
- 這い這いと二足歩行
もう一度チェック
乳幼児期の心の発達には、
愛着
の形成が大前提です。
愛着
の形成は、子どもの人間に対する基本的信頼感をはぐくみ、その後の心の発達、人間関係に大きく影響します。乳幼児期に愛着に基づいた人間関係が存在することが、その後の子どもの社会性の発達には重要な役割を持ちます。
愛着とは、子どもが特定の他者に対して持つ情愛的な絆のことです(ボウルビィ)。
前愛着段階
で、子どもは特定の他者を区別することはありません。人の声や顔に対して注意を向けたり、微笑したりという行動が見られます。
愛着形成段階
で、特定の他者に対して微笑したり、発声したりして、自ら働きかけるようになります。
愛着形成段階
です。特定の他者に対して後追いしたり、抱きついたりといった愛着行動が見られるようになります。愛着を形成した人と見知らぬ人との区別がつくようになります。さらに、愛着の対象者を安全基地として、外の世界に遊びに行くことができるようになります。
愛着の対象者がその場にいなくても、愛着を維持できるようになります。また、愛着の対象者の感情や行動から、自分の行動をコントロールして相手との関係を調整できるようになります。
愛着の形成は、心の発達の基盤になります。愛されて守られていることを伝え、安心させてあげましょう。