ポイント
セルフチェック
1. 思春期の発達
- 子どもの発達
- 思春期とは
2. 脳の発達
- 脳神経細胞の成長
- 脳機能の発達
- 混乱する脳
3. 心の発達
- アイデンティティの形成
- 自尊感情
- アイデンティティの発達
- 対人関係の変化
4. 体の発達
- 第二次性徴などの変化
5.子どもへのサポート
- 親のサポート方法
もう一度チェック
脳は後部から前部へと成長します。
思春期では後部から徐々に成長が進みますが、計画、順序の決定、総合的判断、衝動抑制、行動結果予測の
高次機能を果たす前頭葉前野は未成熟
です。成長には個人差があります。
思春期には、ホルモンの影響を受け、動機付けや行動に関与するドーパミンという神経伝達物質が脳内に満ち溢れます。ドーパミンの働きが強くなると、物事に対する
興味、好奇心
などが高まります。
思春期の子どもは一触即発状況にあるばかりでなく、感情爆発する状況を敢えて求めます。また、いろんなことに興味を持ち、好奇心からさまざまなことを試してみたくなります。
しかし、スリルを求めたり好奇心を持つ脳が十分発達しているのに対して、判断や決定を下す脳が未成熟なため、
危険な行動、衝動的行動
を判断し、抑制することがきちんとできず、混乱してしまうことがあります。
「どうしてこんなことするの!」と言っても、彼らにも理由は分からないのです。
「こういう理由で、これをしてはいけない。」と教えてあげましょう。